機械学習用PCを更新

以前の記事「(9/23追記)機械学習用PCを自作」で紹介した通り、機械学習用PCを作成して利用しています。従来のCPUは4スレッドでしたが、LightGBMをRandomizedSearchCVなどを使ってパラメーターのチューニングをしていたところ、GPUではなく、CPUのスレッド数がボトルネックになる場面が多く出てきました。今回Intel Pentium G4560からRyzen5 1600に変更して、スレッド数を3倍に拡張しました。

以前の記事「(9/23追記)機械学習用PCを自作」で紹介した通り、機械学習用PCを作成して利用しています。従来のCPUは4スレッドでしたが、LightGBMをRandomizedSearchCVなどを使ってパラメーターのチューニングをしていたところ、GPUではなく、CPUのスレッド数がボトルネックになる場面が多く出てきました。Intel Pentium G4560からRyzen5 1600に変更して、スレッド数を3倍に拡張しました。

CPU換装に向けた比較表

同程度の予算であれば、Ryzenを選んだほうがさらにスレッドを増やせそうだったので、Ryzen5 1600を選択しました。調べてみると1スレッドあたりの処理性能はCore i7 7700に及ばないようですが、うまく並列化できる処理ならRyzenも健闘しているようだったので、今回はスレッド数を増やすことを優先することにました。

(2018/6/21比較時)

# CPU 費用(円) コア スレッド TDP(w) 備考
1 Core i7 7700 34,500 4 8 65
2 Core i7 7700T 36,000 4 8 35
3 Core i7 7700K 37,500 4 8 91
4 Ryzen5 1400 29,500 4 8 65 CPU単体15,000円
5 Ryzen5 1600 31,500 6 12 65 CPU単体17,000円
6 Ryzen5 2400G 32,500 4 8 65 CPU単体18,000円/GPU付
7 Ryzen5 2600 37,500 6 12 65 CPU単体23,000円
8 Ryzen7 1700 41,500 8 16 65 CPU単体27,000円
※ Ryzenシリーズはマザーボード「BIOSTAR B350GTN」9,000円、CPUクーラー「CRYORG C7」5,500円を追加した価格。

LightGBMは、GPGPUとしてOpenCLを利用しているようなので、GPU付のRyzen5 2400Gもかなり惹かれたのですが、GPUはすでにGTX1050Tiを持っていたので、スレッド数3倍を優先しました。

変更後のパーツ構成

メモリ、ケース、電源、GPUは流用できたので、構成上はCPU、CPUクーラー、マザーボードの換装になりました。CPUクーラーは、Ryzen5 1600の付属品だとケースに収まらないため、薄型のCPUクーラーを新規購入しました。

マザーボード:BIOSTAR B350GTN
http://www.biostar.com.tw/app/jp/mb/introduction.php?S_ID=878

CPU:Ryzen5 1600
https://www.amd.com/ja/products/cpu/amd-ryzen-5-1600

CPUクーラー:CRYORG C7
http://www.dirac.co.jp/c7/

メモリ:Crucial DDR4-2400 16GB 2枚組 32GB
http://www.crucial.jp/jpn/ja/memory-desktop

GPU:GeForce®GTX 1050 Ti StormX(NE5105T018G1-1070F)
http://www.palit.com/palit/vgapro.php?id=2719&lang=jp

ケース:Fractal Design Node 202 Black
http://www.fractal-design.jp/home/products/cases/node-series/node-202
※CPUクーラーは高さ55mmまで。

電源:玄人志向 80PLUS GOLD取得 SFX電源 400W
http://www.kuroutoshikou.com/product/power/sfx_tfx/krpw-sxp400w_90_/

既存パーツの売却

不要なパーツは取っておいてもゴミになるだけなのでショップに売却しました。
CPUとマザーボードで合計6,000円の回収となります。

ASROCK H170M-ITX/a
購入価格:12,980円
売却価格: 3,500円(-9,480円)
※付属品欠品のため500円引きでした。

Intel Pentium G4560
購入価格:6,479円
売却価格:2,500円(-3.979円)

さいごに

今回は、機械学習用の自宅サーバのスレッド3倍増を狙ってCPUとマザーボードを換装しました。最終的に約24,000円の支出となりましたが、スレッドが3倍になり検証のサイクルをより速く回せるようになるため効果はある!と、思います。

■新規投資額
計:約24,000円
(内訳)
支出:30,000円

  • マザーボード:BIOSTAR B350GTN(9,000円くらい)
  • CPU:Ryzen5 1600(16,500円くらい)
  • CPUクーラー:CRYORG C7(5,500円くらい)
  • 割引:CPU、マザー同時購入割引(-1,000円)

収入:6,000円

  • マザーボード:ASROCK H170M-ITX/a(3,500円)
  • CPU:Intel Pentium G4560(2,500円)

■累計投資額
計:105,000円
(内訳)
構築:59,000円
メモリ拡張(8GB→32GB):22,000円
スレッド拡張(2C/4T→6C/12T):24,000円
※ 次はSSDあたりが怪しいなぁ・・・。

ついに累計投資額が10万超えました。投資に見合うよう、しっかりスキルアップ、収益アップを図っていきたいと思います。

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