2019年の投資
Posted Mar 26, 2019
2019年も既に3ヶ月が過ぎていますが、2019年の投資方針を書いておきます。
現在の運用状況
運用資産
- 米国株式(個別、ETF)
- 国内株式(個別)
- 先物・OP
- FX
- 外貨建てMMF
- 個人向け国債
- 現金
数年前に結婚し、家族ができたこともあり、以前よりも保守的な運用をしています。2019年3月時点では、株式と先物・OPを中心に、外貨建てMMF、個人向け国債、現金で運用しています。ETF、株式のBuy and Holdによる長期運用と先物・OPによる数週間~1ヶ月程度の短期運用を併用しています。オプションは株式相場の方向性に連動しない投資ができるのが魅力的で、運用の幅が増えた印象です。FXは、再参入に向けてシステムを構築し始めました。先物・OPに加えて株式相場に依存しない収益源にできるか検討しています。
各資産の運用方針
米国株式(個別、ETF)
米国株式は、現在最も大きい比率を占めています。取引手数料が高いという課題はありますが、NISA枠の範囲であれば買付手数料はゼロにできますし、ETFでも国内に比べて高い配当利回りが期待できる点は魅力的です。
運用方針
- 長期
- 毎月積立
- Buy and Hold
- 高配当(VYM)、IT(VGT)、債券(BND)
- NISA口座 or 特定口座
銘柄は、高配当、IT、債券の3点をテーマに選定しています。基本的には毎月買付と押し目買いのBuy and Holdです。NISA口座と特定口座を併用しています。
高配当銘柄としては言わずと知れたVYMを保有しており、配当利回りは2.56%(3/25)です。S&P 500との相関は高いため、結果的に米国株式相場全体に投資している効果もあります。VTI、VOO、SPYなどによる値上がり益ではなく、配当収益を重視したのは、今後の所得が下がったときの対策としての意味が強いからです。キャリアやライフスタイルを変えたり、もしものことがあったときに一定の現金収入があることの意味は大きいと思います。
2点目のITについては、個別銘柄2銘柄とVGTを保有しています。IT産業の成長は、今後も続くと考えています。特に米国のサービスは、もはや社会インフラとして利用されており、今後も不可欠な存在だと思います。それらの企業全体に投資するためにVGTを選択しています。個別銘柄は、監視対象としてしか見ておらず、押し目があれば追加投資を行う予定です。
3点目の債券銘柄は、BNDを保有しています。配当りは2.7%(3/25)で配当利回りも高めです。配当利回りだけでなく、ポートフォリオのバランスを考慮した結果です。昨年後半から今年にかけて、株式市場の下落リスクが高まっているように感じているので、今年は債券を追加してバランスを取りに行った形になります。
1月に今年の投資計画を考えていたときに感じたのは、米国株式は、歴史的に右肩上がりで過去データによる分析もほどほどにしておいた方が良いということです。Portfolio Visualizerでいろいろ試していたら、「レバレッジかけてロングすれば長期的には勝つ!」みたいな結果が出たので、リスクを高めに見積もりつつ、好きなIT業界に投資する今回のポートフォリオに落ち着きました。
国内株式(個別)
米国株式ではETFをメインに幅広く分散させているのに対して、国内株式は個別銘柄を主な投資対象としています。個別銘柄の情報(一次情報、日本語の情報)が得やすいので、市場全体よりも個別銘柄に投資することにしています。
運用方針
- 長期
- 押し目買い
- Buy and Hold
- 配当重視
- 商社、その他金融
- 特定口座
基本の考え方は米国株式と変わらず、配当を重視した銘柄選定を行っています。ただ配当利回りが高ければ良いわけではなく、どうせならビジネスモデルが魅力的な会社に投資したいと考えています。
現在保有している業種は、総合商社とオリックスです。総合商社は、トレーディング(輸出入)から事業投資へビジネスモデルの転換を行っており、投資ファンドとして捉えることができます。強いブランド、世界的なネットワーク、潤沢な資金をもつ投資ファンドという見方をすれば、興味深いビジネスモデルだと思います。同様にオリックスも金融業界における事業投資ビジネスを行っている企業だと思うので、この銘柄も保有しています。
ビジネスモデルの面白さだけでなく、どちらも配当利回りは4%前後あり、現金収入を得るという目的にも合致しており、今後も押し目買い、ナンピン買いの対象にしていこうと思います。
先物・OP
昨年からオプショントレードを始めました。先物自体は数年前から始めていましたが、最近はオプションばかりトレードしています。証拠金の額でいえば、現在運用している資産の中で米国株式に次ぐ2番目の規模になります。
運用方針
- 短期~中期
- ベガのロング・ショート
- ルールをシステム化(非自動売買)したい
オプションの面白さは、ポジションによって様々な値動きを合成できるということだと思います。自分の場合には、ボラティリティを売買しています。ボラティリティが今後高くなりそうならベガがロングになるポジションを組み、低くなりそうならショートになるポジションを組みます。ポジションの保有期間は短くて数日、長くて1-2ヶ月くらいです。オプションを始めたことで、相場の方向性だけでなく、ボラティリティも意識するようになり、相場に対する視野が広がったように思います。
上記のボラティリティを売買するポジションについては、少しずつ自分に合うやり方が見えてきたかな、という感じです。他の合成ポジションはまだよく理解できてませんが、今年の目標としては、まずは今やっているトレードのルール明確化、一部システム化というところです。気をつけなければいけないのは、やはりリスク管理ですので、この辺りもうまくルールに盛り込んで行きたいです。
FX
FX歴は長いものの下手くそなので、随分前に撤退しました。数年のブランクがありますが、年始から再参入に向けて準備を進めています。
運用方針
- 超短期(数十分)
- システムトレード(データ取得、予測、売買)
- 独自開発
- クラウド(Google Cloud Platform)
- 機械学習で売買判定
- 本番投入準備中
最近流行りの機械学習を用いたシステムトレードでの運用を考えています。データ取得、予測、売買の全てをプログラムによって自動化します。数十分先のリターンを予測して、売買を繰り返すようなシステムです。
年始に処理基盤を構築し、パラメーターやモデルを変えながらテストを行っています。ようやくデータも集まってきて、負けにくそうな仕組みができつつありますが、本番投入はかなり慎重になっています。
独自のシステムをクラウド(Google Cloud Platform)上に構築しており、機械学習による予測結果に基づいてEURJPY、USDJPY、EURUSDを売買する仕組みになっています。
システムの詳細はこちらの資料を参照ください。GCPで作るFX自動取引システム
外貨建てMMF
低リスクで毎月複利運用される外貨建てMMFですが、我が家では余剰資金の預金代わりに使っています。特別な運用方針等はありません。
米国株式の決済資金用に毎日米ドルを積み立てていて、大きく円高になった際には手動でスポット購入をしています。スポット購入した米ドルは押し目買いの資金に充てることも多いのですが、押し目のタイミングがしばらく無さそうであれば、外貨建てMMFに転換して運用しています。
個人向け国債
個人向け国債も特別な運用方針はありません。単純にメインバンクのATM手数料、振込手数料を無料化するために買ったのが個人向け国債(変動10年)です。
半年に一度利金が振り込まれますが、雀の涙です。それでも一番良く使う銀行の手数料が無料になるのは大きいので元はとれている気がします。
今後について
本番運用しているシステムトレードがゼロなので、まずはFXの本番稼働させたいところです。その後、高配当戦略に転換した際に止めた国内個別銘柄向けシステムと日経225先物向けシステムの調整と再稼働を目指したいです。その他については、上記の運用方針を継続して、攻めと守りのバランスを保って運用していきます。今後挑戦したいと思っている独立・起業や海外移住を考えても投資活動は重要だと思うので、引き続き頑張っていきたいと思います。